アジアとヨーロッパは文化的差異をもつため、色彩に対しての嗜好が異なる。ヨーロッパ人は落ち着いた、温かく深みのある色彩を好むのに対して、控えめなアジア人は、それと比較すると、さわやかで、艶やかな色彩を好む。アジアの中でも、中国は悠久な歴史文化をもち、その色彩嗜好は日本、韓国とは異なった特徴をもっている。中国のカラーは、ヨーロッパより明るくソフトだが、アジアのほかの国よりは比較的トーンが強く、彩度が高いのが特徴といえる。
中国流行色協会は、2004年から2008年までに3回に分けて、北京、上海、広州、西安、武漢、ハルピン、成都の7つの都市で、1万件以上のアンケート調査と数千枚に上るインテリアサンプルによる調査を行った。それによって中国インテリアカラーの傾向が明らかになり、基本色がピンク、アイボリー、ブルー、白黒になっていることがわかった。また、嗜好性には地域差も見られた。北京人は弁柄色やブルーグリーンなどの寒色系を好み、上海人はさわやかなペールグリーンやペールブルー、白黒を好み、広州人は鮮やかな色や深みのある黄緑、ローズを好むことがわかった。


中国流行色協会が行ったインテリアカラーの嗜好調査集計。『色彩中国』誌08年5号より転載。