Report COLOR SESSION 2008

COLOR DESIGN FOCUS

カラー&マテリアル&デザインをキーワードとした見本市が開催

2008年4月10〜12日、東京ビッグサイトにて「カラーセッション2008」が開催された。3日間の来場者数は2万人弱。昨年比約1.6倍の動員数となった。

展示会は(1)COLOR DESIGNと、(2)COLOR SOLUTIONの2展同時開催。大きく「カラー&マテリアルデザインの最新トレンド発信」と「カラーデザインと質感表現を高める先端技術・素材・ツールの見本市」で成り立ち、その他にも各界を代表するエキスパートによる各種セミナーや、特設テーマ展示など、充実した内容であった。

今年で2年目となる本見本市。実はカラーに関する展示会は、お隣の国・韓国では一足先に2004年から「COLOR EXPO(カラーエキスポ)」という名称で開催されている。本見本市にも、要人の方含め、昨年以上に多くの韓国の方にお越しいただいたようだ。

ここでは、DIC/DICカラーデザイン/PANTONEジャパンによるコラボレーションブースを紹介するとともに、注目された他のブースにおける色彩への取り組みを紹介したい。

DIC/DIC COLOR DESIGN/PANTONE JAPAN ディーアイシーグループ&パントン 基本コンセプトは”Realize!- Making colors come true.

DIC/DIC COLOR DESIGN/PANTONE JAPAN ディーアイシーグループ&パントン 基本コンセプトは”Realize!- Making colors come true.

「ソリューション」の展示コーナー。今年のテーマは"エネルギー"。日本、中国、イギリスにあるDICグループのクリエイティブ会社それぞれで、"エネルギー"に対する解釈を3つのキーワードに落としこみ、具体的な色や形、素材に置き換えたイメージボックスを提示した(写真参照)。左から日本(DIC COLOR DESIGN)、中国(DIC CHINA)、UK(Parker Williams)の展開。さらに最終的には、プロダクトとしてのアウトプットをコンセプトモデルとして制作した。来場者たちにはDICグループのグローバルなクリエイティビティを感じとってもらえたようだ。

「インテリジェンス」のコーナーでは、3月に発行された『DICカラートレンド情報ブック』が並べられた。4種類の情報ブックを熱心に読み込まれる来場者が印象的だった。

「インテリジェンス」のコーナーでは、3月に発行された『DICカラートレンド情報ブック』が並べられた。4種類の情報ブックを熱心に読み込まれる来場者が印象的だった。

「テクノロジー」コーナーでプレゼンした「DICカラーアナライザー」。画像の色解析、3次元色空間へのマッピング等をしてくれるソフトウェア。初めて目にする色空間の世界に驚かれた来場者が多かった。

「テクノロジー」コーナーでプレゼンした「DICカラーアナライザー」。画像の色解析、3次元色空間へのマッピング等をしてくれるソフトウェア。初めて目にする色空間の世界に驚かれた来場者が多かった。

「コミュニケーション」においては、CUDOと東京大学・伊藤啓准教授のご協力の下で制作したDIC UDカラーパレットを展示。来場者に色弱模擬フィルタメガネでご覧いただいた。

「コミュニケーション」においては、CUDOと東京大学・伊藤啓准教授のご協力の下で制作したDIC UDカラーパレットを展示。来場者に色弱模擬フィルタメガネでご覧いただいた。

PANTONE社は、昨年、カラーマネージメントと測定技術を提供するエックスライト社の傘下に入った。PANTONEエリアでは、フォトとデザインの両コミュニティと密接に関わりを強化し、簡単、かつ迅速にカラーのマッチングやトータルコントロールを実現する新製品、「カラーモンキーファミリー」をお披露目していた。合併の成果の一つといえる。

PANTONE社は、昨年、カラーマネージメントと測定技術を提供するエックスライト社の傘下に入った。PANTONEエリアでは、フォトとデザインの両コミュニティと密接に関わりを強化し、簡単、かつ迅速にカラーのマッチングやトータルコントロールを実現する新製品、「カラーモンキーファミリー」をお披露目していた。合併の成果の一つといえる。

PANTONEエリアに展示された「TOCOL=Test of Color and Light」コーナー。TOCOLとは、昨年から開始された、色と光の能力テストである。DICグループでは、TOCOLをはじめ、さまざまな色彩検定対策や企業それぞれのニーズや特性に合わせたプログラムで、色彩の基礎から応用までをトレーニングするエデュケーション事業も行っている。

PANTONEエリアに展示された「TOCOL=Test of Color and Light」コーナー。TOCOLとは、昨年から開始された、色と光の能力テストである。DICグループでは、TOCOLをはじめ、さまざまな色彩検定対策や企業それぞれのニーズや特性に合わせたプログラムで、色彩の基礎から応用までをトレーニングするエデュケーション事業も行っている。

NISSAN 「車を色で選ぶ」。新しい価値観を提供し続ける日産自動車

NISSAN 「車を色で選ぶ」。新しい価値観を提供し続ける日産自動車

今回は「マーチ」という車に限定した展示で、同車のカラー戦略の歩みを紹介。2002年の発売から現在まで採用された色は28色に及ぶ。カラーデザインに注力し、色の魅力を伝えつつ、まさに「色で売る」ということに成功している事例だ。

HIBIYA - KADAN 「無限の可能性」という花言葉の虹色のバラ。日比谷花壇

HIBIYA - KADAN 「無限の可能性」という花言葉の虹色のバラ。日比谷花壇

目を疑うようなカラフルさだが、まぎれのない生花。開発地のオランダでは「ハッピーローズ」と呼ばれ、花言葉は「無限の可能性」という、夢あふれる七色のバラ。3〜4分咲の時に葉脈ごとに異なる色の水を吸わせるとのだとか。一本1260円。

JAPAN INDUSTRIAL DESIGNER’S ASSOCIATION JIDAが提案する「Try New Skin ! 新しい表面表現」

JAPAN INDUSTRIAL DESIGNER’S ASSOCIATION JIDAが提案する「Try New Skin ! 新しい表面表現」

表皮(Skin)を人とモノのコミュニケーションにおける重要な道具と位置づけ、音のスキン、触りたくなる照明器具など、五感に訴えかける様々な表現手法をJIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)が提案。プロダクトデザイナーである弊社会長、山口も、シボやモアレや色の重なりなど様々な表情を見せる色や質感を提案。

NEC 時代のエモーション、多様な想いを投影するNECケータイ

NEC 時代のエモーション、多様な想いを投影するNECケータイ

1999年以降のモデルをラインナップするとともに2008年のコンセプトを提示。今年のテーマは「シンクロニシティ」。時代の感性にフィットするデザインを「曖昧さ」に見出す。壁面に次から次とカラフルな色が消えては踊りだす模様は人の多様な心の内を表しているよう。

CBC GROUP / JDC Uniphase 光の干渉+回折で魅惑的な光輝感を表現。CBCグループ/JDSU

CBC GROUP / JDC Uniphase 光の干渉+回折で魅惑的な光輝感を表現。CBCグループ/JDSU

見る角度によって色が変わる光干渉顔料や、水銀のようなメタリック調でかつ鮮明な虹色外観を持つ光回折顔料などを数多く展示。高耐候、高耐久性を保有しているのでほとんどの用途に対応可能。これからは光輝感といっても奥行きやしっとり感といった上質な質感が求められる時代。

SATOKIYOMATSU - SHOTEN 漆の深み、日本のココロ。佐藤喜代松商店

SATOKIYOMATSU - SHOTEN 漆の深み、日本のココロ。佐藤喜代松商店

1本のウルシノキから採取される漆の量は約150g。貴重な樹液を精製して塗料としたのが漆。数百色ほど並んだ色数に驚く。それぞれに日本の伝統色名がつけられ、その広く奥ゆかしい世界に魅了された。目に鮮やかな表現の展示が多い中、歴史を重ねた深みと暖かみのある質感の色は、やはり私達の心をほっとさせてくれる。未来へ継承したい色だ。

TEXT & PHOTO by Yae Totokawa / dcd

※色彩のプロフェッショナル、DICグループでは、さまざまなインターナショナルトレンドショーの情報収集をしており、それらの包括的なトレンドを分析したカラーコンサルティングをお受けしております。
お問い合わせ:DIC(株)カラー&パッケージ営業部まで
TEL:03-3278-9948 E-mail:color-dic@ma.dic.co.jp

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