2008年1月25日〜29日、仏・パリでインターナショナルなホームファッション見本市「メゾン・エ・オブジェ MAISON & OBJET」が開催された。出展者数はおよそ3000、約8万6000人が来場した。フランス国外からの来場者は2007年1月展に比べ、プラス12%と、国際的にますます注目されている見本市である。
今季の特徴は、色が返ってきたこと。モノトーンがトレンドだったこれまでの流れも継続しているが、有彩色が綺麗に見えるようなカラーコンビネーションが増えてきた。中でも少し濁った色調のレッド〜パープルが新鮮で、この色域のグラデーション使いも見られた。また、ブラック&ホワイト使いが多かったモノトーントレンドに、グレーが仲間入りしてきた。このことで明暗のコントラスト差は少なくなり、モノトーントレンドはやや穏やかな印象になってきた。
もう一つのポイントは光沢表現のカラー。光沢カラーも、ブランニューのトレンドでなく、継続トレンドであるが、少しスモーキーな仕上げによってアンティークなイメージ展開が散見された。従来からのゴールド、シルバーも含め、光沢カラーの活用の幅が広がった感がある。
また、オーガニックカラーの進出に今後注目したい。素材そのままの色表現というだけでなく、植物染めの柔らかで優しい色合いのファブリックや天然のトルコ石をつかった鮮やかさのアクセントなど、広義な解釈でのオーガニックカラーが台頭する気配を感じた。

ホワイト&ブラック中心だったモノトーンにグレー系が加わり、穏やかさがプラスされるとともに、カラー(有彩色)の引き立て役としても重要な色域になりトレンド継続。

レッド〜レッドパープル〜パープルが注目色域として台頭。
モノトーンに対するアクセントカラーとして同系色によるグラデーション的カラーコンビネーションなどが見られた。
また、レッドとならぶ存在としてイエローグリーンにも注目したい。


さまざまな手法で光沢が表現されていたのも今回のメゾン・エ・オブジェの特徴。アンティークな、鈍い輝き感のある仕上げに新鮮さを感じた。時間の経過を感じさせるカラー表現と考えられる。


ラグジュアリーテーストが強まっている一方で、天然の素材感を特徴とするオーガニックのトレンドが浮上してきている。植物染色で表現したソフトな色合いを提案するブランドもあった。

TEXT & PHOTO by Asami Oba / Textile Designer
※色彩のプロフェッショナル、DICグループでは、さまざまなインターナショナルトレンドショーの情報収集をしており、それらの包括的なトレンドを分析したカラーコンサルティングをお受けしております
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