2008年1月31日から2月8日にかけて08年秋冬のニューヨークコレクションが行われた。彩りが華やかだった春夏に比べると黒やグレーなどモノトーン中心のシーズンとなったが、ブラキッシュカラーが中心であった、前年の秋冬と比べると、落ちついた中にも豊かな色彩が見られる。
具体的には今シーズンの売れ筋として注目されるグレーはチャコールグレーからパールグレーまでトーンに幅があり、様々なグレーのコーディネートが見られる。特にカラータイツでグレーを使ったデザイナーが多く、ベース、アソート、アクセントカラーとして幅広く用いられている。ブラックはゴシックやクラシックといったテイストがスタイリングのトレンドなので、ベースカラーとしての出現度が高い。また素材の表面変化や光沢感など豊かな表情を持っている。トレンドカラーではスモーキーパステルがとても気になる存在だ。出現度は多くはないが、トレンドをリードするデザイナーが打ち出しているので次のシーズンに続くであろう。
エコモードはナチュラルカラーの集合体。クラシックがトレンドなので古い写真のようなセピアが新鮮に感じる。エアリーなイメージも部分的に重要なのでカラーではスカイをイメージとしたブルーのバリエーションで表現している。ディープトーンのジュエリーもダークカラーのアクセントカラーやアソートカラーとして重要である。ただし、ディープカラーはノーブルなイメージでもあるのでワンカラーでまとめたコーディネートも押さえておきたい。落ちつきはありながら華やかさもプラスされたシーズンとなりそうだ。
グレイッシュパステルのグループ。かわいらしいというよりも落ち着いたイメージである。ベージュなどのベーシックカラーとクラウドピンクのような上品色がある。

Adam by Adam Lippes

Chris Benz
ターコイズブルーやネービー、グレイッシュブルーなどブルー系のバリエーションで、変化する空をイメージしたグループ。高明度から低彩度まで幅広い。
落ち着きのあるダルトーンからダークグレイッシュトーンの中で、エコや自然をイメージとしたグループ。このグループだけで配色されたカラーコーディネートも目立つ。

Oscar de la Renta

Richard Chai
エメラルドグリーンやルビーレッド、アメジストなど、宝石をイメージするグループ。華やかな色彩であるが、ディープトーンを中心とした色なので、落ち着きもある。
グレーは今シーズンのベースカラーやアソートカラーとして、重要な役割を持つ。またペールグレーからダークグレーまでトーンのバリエーションも豊かである。

3.1 Phillip Lim
黒は今シーズンのコレクションの中で出現度の高い色である。ラメやベルベットからレースやジャカードの柄物まで、豊かな表情を持っている。

Alexander Wang
TEXT by Chiharu Nunoya / Fortuna Box Co., Ltd. PHOTO by Rio Shiraishi & Dan Lecca
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