2008年7月2日から4日までの3日間にわたり医薬品や化粧品などの製造技術に関する展示会、インターフェックスジャパン「PHARMA PACK 2008(医薬品・化粧品/包装機械・包装資材EXPO)」が東京ビッグサイトで開催された。今年より「パッケージ&容器フェア」が新設され、機能性や斬新な見た目を提供するさまざまなパッケージ・容器関連の製品やサービスがパッケージメーカーから提案された。今回は、特に付加価値印刷や意匠表現をはじめとした、パッケージ分野におけるトレンドを紹介する。
透明性の高い偏光インキは、鏡面素材(ステンレス、アルミ蒸着など)に印刷すると、光の入射光側からは不透明性のパステルカラー、反射光側からはメタリックカラーに見える。不透明性と透明性を合わせ持つため、従来のメタリックカラーにはない深みのある色が演出できる。反射光側から見る色は色相も変化するなど、質感のある独特の色調が面白い。

視力に障害を持つ方のために、特殊スクリーン印刷で厚く盛り上げたインキにより点字を表示する技術。点字部分が爪などでへこんだり破れたりするなど往来のエンボス加工に見られた耐久性の問題をクリアした。さらに、点字部分を着色可能とすることで健常者の視認性をも高められる。

限られた色しか表現できないホッとスタンプ(箔押し)加工に対して、箔上印刷は箔押加工をしてから通常の印刷・加工ができるため、通常の箔押しに比べ色の自由度が高く、スポット的に高輝度なメタリック印刷が可能。用紙へのフォイルの定着を高める効果もある。

有害な廃液が一切でない水現像方式の印刷。現像処理後の排水は下水に流すことができ、有害物質を含む湿し水も使用しないため、環境にクリーンな印刷が実現できる。環境負荷軽減と高品質の両要素をクリアした印刷会社のシンボルである「水なし印刷認定マーク」(バタフライマーク)は、世界各国に急速に広がっている。

写真提供:日本水なし印刷協会
ホログラム自体の偽造防止とともに真贋判定を容易にしたセキュリティ用途向け3次元CGホログラム。このホログラムは、DNPが持つ微細な文字(マイクロ文字)で立体物を描くCG製作技術と、高精細なCG画像からホログラムを作る技術を組み合わせたもの。マイクロ文字で構成された立体物が見る角度を移動させて奥行感を表現することで、安全性と意匠性を向上させた。

従来にない斬新な感覚の立体表現を可能にする3Dレンズシート。微細なレンズを碁盤の目状に規則的に配列したHALSと、特殊パターン印刷の相互効果で立体感を演出し、3Dメガネや特殊な観察方法を必要とせず、誰でも裸眼で立体視が可能。360度どの方向から見ても3D効果が得られる。

剥がすと文字が現われ、剥がしたことが一目でわかるラベルシール。パッケージ側にも糊が残らず、表面にマーク・ロゴなどの印字・印刷が可能。封筒や小箱などの封やカメラ付き携帯電話の撮影防止に最適。

親指と人差し指で両端をつまみ、パキッと折るだけで中身を取り出せる1回使いきりタイプの容器。ファーストフード店のケチャップなどで使用される容器を薄くカード状にした形状で、これまでにない斬新なパッケージとして注目されている。

高い輝度をもつ特殊インキを使用した印刷。部分的な印刷ができるため、必要な部分だけに輝度再現を施すことができ、ベースにインキを補色することで金・銀以外にも様々な色が表現できる。蒸着やホットスタンプでは表現が難しいグラデーションも可能。

印刷された図柄をフィルムで挟み、そのフィルムごと容器表面に転写ことができる、耐薬品性の高い転写箔。キズがつきにくく曲げにもかなり強いため、柔らかいチューブタイプのパッケージなどに最適。

TEXT & PHOTO by Tomomi Takeshita / dcd
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