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DIC株式会社

DICカラーデザイン株式会社

NCS表色系

COLOR SYSTEM-5

NCS(Natural Color System)は、スウェーデンの工業規格(SIS)に採用されているカラーオーダーシステム(顕色系)。1979年には「カラーアトラス」という色票集が発行されています。ただし、NCSは、心理的な原色を基本色としているため、色材で実現できない色は色票化されていません。
心理的な原色とは、複数の色感覚を同時に生じさせない色のことです。例えば、オレンジを見た場合、私たちは赤と黄色という色を感じ取ることができます。逆の例でいうと、赤や青、緑、黄、白、黒は、その色しか感じ取ることができません。こうした色を心理的な原色といいます。この考え方は、ドイツの心理生物学者ヘリングの説です。心理4原色による色相という考え方は、ヘリングの反対色説(4色説)といわれています。

NCSは、ヘリングの反対色説の「赤(R)⇔緑(G)」「黄(Y)⇔青(B)」に、白(W)、黒(S)を加えた6主要原色を基本色とし、それらが色にどのくらい含まれるかということで色を表します。この尺度は、心理的な知覚量(見た目の印象)によるもので、この判断基準を類似度と呼んでいます。心理的尺度に基づいているカラーシステムであることは、NCSの大きな特徴といえます。

カラーアトラス

カラーアトラス

NCS純色の類似度判断

NCS純色の類似度判断

NCSの色相はφ(フィー)といい、を円周上に「Y→R→B→G」の順に4等分に配置しています。
その間の色相はY、R、B、Gの4原色に対する類似度をパーセンテージで表していき、最終的には各色相を10段階に分割し、合計40色相になっています。

NCSの基本色は、心理的に理想的な色であり、現実的には存在しませんが、白や黒をまったく含まない、つまり白や黒とまったく類似性がない有彩色(心理的純色)をフルクロマチックカラーといい、その類似度はC(クロマチックネス)で表します。
C(クロマチックネス)=y(黄み量)+r(赤み量)+b(青み量)+g(緑み量)
ただし、補色である黄(Y)と青(B)もしくは赤(R)と緑(G)が同時に知覚されることはないため、クロマチックネスの中に補色同士が同時に入ってくることはありません。
とある色(F)は、オストワルト表色系の考え方に似て、「W(白)」と「S(黒)」に「C(クロマチックネス)」を組み合わせた構成比で表します。以下のような式で表すことができます。
F(色)=w(白み量)+s(黒み量)+c(色み量)=100(%)

また、オストワルト同様明度や彩度という概念はなく、明度に相当するものを「理想的な黒への類似度(黒み量)」、彩度に相当するものを「理想的な色への類似度(色み量)」で表します。

NCSの等色相面はW(白)、S(黒)、C(クロマチックネス)を頂点とする三角形で表されます。

NCSの色の表示方法

表示方法は、純色以外の有彩色の場合「sc-φ」(「理想的な黒への類似度(黒み量)」「クロマチックネス(色み量)」-「色相」)で表します。w+s+c=100なので、sとcの値が分かればw(白み量)は表示できるため、白み量はあえて表示しません。
純色の場合は「C-φ」(C-色相)で表示します。
φはcの色み量の内訳を示していると考えると分かりやすいでしょう。
無彩色は色相を持たないので、ハイフンの後は省略して「sc」(「理想的な黒への類似度(黒み量)」「理想的な色への類似度(色み量)」)のみで表します。ただし、無彩色の場合、c「理想的な色への類似度(色み量)」のところは必ず0(ゼロ)になるため表記しなくてもいいように思いますが、必ず2桁表記で「00」(ゼロゼロ)と表記します。

20 50-Y90R(にじゅうごじゅう、ワイきゅうじゅうアール)

20 50-Y90R(にじゅうごじゅう、ワイきゅうじゅうアール)

・理想的な黒への類似度:黒み量20%
・理想的な色への類似度:色み量50%
(色み量50%のうち赤みが90%を占め、赤みは全体の45%)
(色み量50%のうち黄みが10%を占め、黄みは全体の5%)
・理想的な白への類似度:白み量=100-20-50=30%

C-Y90R(シー、ハイフン、ワイきゅうじゅうアール)

C-Y90R
(シー、ハイフン、ワイきゅうじゅうアール)

・理想的な色への類似度:色み量100%
(100のうち赤みが90%で、赤みは全体の90%)
(100のうち黄みが10%で、黄みは全体の10%)

60 00 (ろくじゅう ゼロゼロ)

60 00 (ろくじゅう ゼロゼロ)

・理想的な黒への類似度:黒み量60%
・理想的な白への類似度:白み量=100-60=40%

※1995年にNCS表色系の第2版が発表され、表記の前に、Standardの頭文字の”S”をつけ、「S 20 50-Y90R」のように記すようになっています。また、無彩色は、S 6000-Nのように「-N」を添えるようになっています。

色立体

NCS色立体構造図

色立体は、図のようにオストワルト色立体に似た二重円錐形をしています。オストワルト表色系の後継といわれるのもうなずけます。

NCSは、心理という人間の感覚に重きを置いたカラーシステムであるため、色票がなくても人の知覚によって量を表示できます。現在、色彩心理、建築、デザイン等といった分野で、ヨーロッパを中心に注目されていると聞きますが、その理由は、測光、測色に基づいたカラーシステムとは異なるNCSのアプローチゆえの動向なのでしょう。

TEXT by Yae Totokawa

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