スーパーのチョコレート売り場の広さを見ると、ブラジル人のチョコレート好きがよく分かります。店によっては、入口の一番目立つ場所に箱入りチョコレートが山積みされていることも少なくありません。ブラジル国内のメジャーブランドといえば、クラフト、ネスレ、ガロート。そのいずれのメーカーの主力商品も、原色を使った派手なパッケージです。中の包装も、これまたカラフルで一口サイズのチョコレートが10種〜20種入っています。
日本のパッケージを思い起こすと、チョコレート自体の味、甘さの程度やフレーバーなどを連想させるのが通例です。または、キャラクターを描いた子ども向けのものやモノトーンでシックにまとめた大人向けのものというように表現手法は多種多様です。
ブラジルでは"Caixa de Bombom(チョコレートの箱)"と呼ばれる箱入り商品がメインですが、そのパッケージの色柄から「味」は全く連想できません。「とにかく派手」といった印象です。
ブラジルのチョコレート文化といって忘れてはならないのが、毎年4月の復活祭(イースター)の際、独特な卵型のチョコレートを友達や家族、恋人にプレゼントする習慣。これは"Ovo de Pascoa(イースターの卵)"と呼ばれ、その時期になると、スーパーのいたるところに卵型チョコレートが陳列されます。卵型チョコの中身は、空っぽであったり、小さなチョコやおもちゃが入っていることもあり、もらった人はワクワクしながら中身を開けます。
ちなみに、値段は20個入りの"Caixa de Bombom"で約5.5レアル(約380円)とお手頃。貧富の差が激しいブラジルでは、こうしたチョコレートが「子どもへのプレゼント」や「自分へのご褒美」として気軽に買えるものであり、ちょっとしたお土産にも喜ばれるとのこと。チョコレートがブラジル人の生活にいかに密着しているか、そして、思い切り派手でカラフルなパッケージからは、彼らのお祭り好きな明るく楽しい気質を感じます。

(左)サンパウロ地下鉄構内にあるチョコレート専門のお店。通学・通勤途中のブラジル人が立ち寄る。
(中央)スーパーのチョコレート売り場。棚を埋め尽くす"Caixa de Bombom"。
(右)入口近くに山積みされた"Caixa de Bombom"。値段表示の上には「父の日に」。

"Caixa de Bombom"のパッケージ。

"Caixa de Bombom"の中身。
TEXT & PHOTO by Ayako Oiwa