タイを旅していて、周りのタイ人がやたら黄色い服ばかりで驚いたことはありませんか?そしてその理由、ご存知ですか?
タイでは、自分の生まれた曜日をもとに運勢や性格を占ったり、ラッキーカラーを身に付けたり、誕生曜日を司る仏様をお参りしたりします。そのため、タイ人ならほぼ100%、自分の誕生曜日とラッキーカラーを知っています。実は、黄色はタイ国民が敬愛する現在の国王、プーミポン国王の誕生曜日の色(月曜)なのです。2006年に国王が在位60周年を迎えるにあたって、国民のお祝いの気持ちを表すため、黄色い衣服を毎週月曜に着用するよう、公務員に義務付けられました。すると、一般市民までが進んで黄色い服を着始め、タイの街が定期的に黄色く染まる現象が広がりました。そう、黄色い集団の正体はこれだったのです。
最近ではなんと、ピンク色の集団も勢力を拡大しています。2007年にプーミポン国王が脳血管障害で入院し、無事退院した際、国王は明るいピンク色のジャケットを着ていました。占いで「健康維持のためにピンク色の衣服を着た方がよい」と促されたのがきっかけだそうですが、これを受けて、今度は王様の健康を祈り、ピンク色の服を着る人々が増えているのです。タイ国民の国王に対する敬愛ぶりに、改めて驚かされます。
自分ではない誰かのために、願いを込めて、色をまとう。それが国王という特殊な立場の人のためであっても、その行為はタイの人々の純粋さを表しているようで、なんだか微笑ましく感じられませんか?

水曜日のみ、生まれた時間帯によってラッキーカラーが異なります。
タイ王室の紋章(ガルーダ)入りのポロシャツ。
写真:タイ国政府観光庁より許諾を得て、
日タイ観光交流年2007Webサイトより転載。
TEXT by Ayumi Urano / dcd