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ISCC-NBS色名法

今回は、アメリカで生まれたISCC-NBS色名法についてみていきましょう。

アメリカでは、誰にもわかりやすく使いやすい英語の色の表示方法が求められるようになった1939年頃から、全アメリカ色彩協議会(ISCC : Inter Society Color Council)によって色の表示のための言葉の研究が始まりました。そして、アメリカ連邦標準局(NBS : National Bureau of Standards)により「マンセル色立体」と対応するように色名法が制定され、1955年にケリー(Kenneth L.Kelly)とジャッド(Deane B.Judd)の連名で「ISCC−NBS色名法」として最終的に発表されました。このISCC-NBS色名法は、日本のJISの色の表示方法や系統色名に多大な影響を与えることになります。

ISCC-NBS色名法の色名の分類は、マンセル色立体の等色相面を、レベルごとに大きなブロックから小さなブロックへと、基本的な色ブロックに区画することから始まります。最初の基本色彩語に、その中間の色域を表す色名を加え、それらに修飾語をつける工夫を加えながら、次第に細かな色の違いを表示できるようになっています。その方法は以下の6段階のレベルで、色名(言葉)で表現できるレベルは1から3のレベルです。

レベル1 色名による
色の表示方法
13の色名ブロックに分割
レベル2 レベル1に16の色名が追加 → 合計29の色名ブロックに分割
レベル3 カラーオーダーシステムの色票の記号や尺度値で表示される色
レベル4 カラーオーダーシステムの色票の記号や尺度値で表示される色
レベル5 マンセルシステムで色相1/2間隔、明度0.1間隔、彩度1/4間隔で表示される色
レベル6 機械的測色によって求められたマンセル値に対応する色度座標で表示される色

ISCC-NBS色名法の修飾語は、PCCSやJISの修飾語と同じ言葉を用いている部分と異なる言葉を用いている部分がある。

無彩色の明度の修飾語と有彩色のトーン(色調)の修飾語の位置関係

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レベル1 レベル2 レベル3
マンセル色立体を13ブロックに分類 レベル1に以下の16ブロックが追加されて、
合計29ブロックに分類
有彩色234ブロック無彩色33ブロックの合計267ブロックに分類
  ・レベル1はJIS系統色名(物体色の色名)の「基本色名」に相当します。 ・レベル2はレベル1の
色名の中間にある色域を表します。
・レベル3はJIS系統色名(物体色の色名)の日本語の「系統色名」に相当します。

・色相に関する修飾語に加えて、明度と彩度に関する修飾語が追加されています。



色名
適応する
領域

色名&
修飾語
適応する
領域

修飾語
適応する
基本色名
(1) red
(2) orange
(3) yellow
(4) yellow
  green
(5) green
(6) blue
(7) purple

(1)〜(7)はすべての領域に適応します(ただし下の(8)〜(10)の領域は除く)
(1) violet (1) vivid brown、olive brown、olive、olive green
「以外」に適応します
(2) orange
     yellow
(3) olive
     brown

yellowの低明度域(赤みの領域)に適応します
(2) brilliant red、brown、olive brown、olive、olive green
「以外」に適応します
(8) pink
purple〜
orange
yellowの高明度域に適応します
(4) olive
     green

yellow
greenの低明度域に適応します
(3) strong
(4) deep
すべての基本色名
(9) brown
red〜
orange
yellowの低明度域に適応します
(5) reddish
     brown
(6) reddish
     orange
(7) reddish
     purple




(5) very
     deep
red、green、purple
(6) very
     light
green、blue、violet、purple
(10)olive
yellowの低明度域(中央と緑みの領域)に適応します
(8) yellowish
     pink
(9) yellowish
     brown
(10)yellowish
     green




(7) light
(8) moderate
(9) dark
すべての基本色名
11) greenish
      yellow (12) greenish
       blue


(10) very
       dark
red、green、purple
(11) very
       pale
green、blue、violet、purple
(13) bluish
       green
(12) pale
(13) light
       grayish
(14) grayish
(15) dark
      grayish
すべての基本色名
※ (12)と(13)は同じ基本色名ではどちらか一方だけが使用され、同時に使われることはありません
(14) purplish
       pink
(15) purplish
       red




red purpleがなく、purpleとredの間は
purplish
redとなります
(16) purplish
       blue
(16)blackish red、green、blue、purple


(1) white
(2) gray
(3) black
  (1) reddish gray、black
(2) yellowish white、gray
(3) greenish
(4) bluish
(5) purplish
white、gray、black
(6) pinkish white、gray
(7) brownish
(8) olive
gray、black
(9) light
(10) medium
(11) dark
gray

また、ISCC-NBS色名法は1978年には当時の「(社)日本流行色協会(JAFCA:Japan Fashion Color Association)」(現:(財)日本ファッション協会 流行色情報センター:Japan Fashion Color Authority)が刊行したオリジナルのカラーコードである「JBCC:Jafca Basic Color Code」にも採用され、現在に至っています。

◆「JBCC」の3つの成り立ち
1 カラーテーブル 「ISCC−NBS色名法」に基づいた「267色」を色相とトーンで分類し一覧表としたもの
2 JCC40 上記を簡略化して小冊子にした調査用のカラーコード
3 色名辞典 国内外の固有名詞約1万語を収録したもの
1)JBCCカラーテーブル 2)JCC40
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写真提供:JAFCA

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