DICオリジナルイメージ調査手法
DCAM(DIC Color Application Method)

色と認知体系を組み合わせた定量的な統計分析により
イメージを多角的に把握

  • 市場動向
    把握

  • 消費者
    嗜好性把握

  • 製品企画
    デザイン

  • 建築・空間
    デザイン

  • ブランディング

  • R&D
    研究開発

  • 製品開発において、カラーの方向性を検討する際に、「なぜその色なのか」という提案の根拠を求められる場面があります。一般的に、製品色は市場や競合製品、ターゲットの嗜好性などを調査・分析し、コンセプトに沿って決定されます。しかし、色に関する捉え方には個人差があり、明確な根拠がないままに提案者の感性で決められることも多いのではないでしょうか。製品特徴やターゲット特性を捉えた適切な色であるかを評価するためには、定量的な調査に基づいた提案根拠を示すことが有効です。

  • DCAMフレームワーク
  • 調査分野

    • 食品・飲料
    • 自動車
    • 家電
    • 化粧品
    • 建築
    • インテリア
    • ブランドデザイン
  • 「DCAM(ディーカム:DIC Color Application Method)」は、調査対象を色と認知体系の2つのアプローチで統計的に分析するDICが独自に開発したイメージ調査手法です。色域選択によるカラーイメージ評価と認知的解釈や判断による感性評価を、コレスポンデンス分析やSD法といった分析手法と組み合わせてブリッジした調査設計・分析を行うことで、漠然として掴みにくい調査対象のイメージを多角的に把握します。
    ブランディングやものづくりなどの現場における、市場動向やターゲットの嗜好性把握、競合との差別化、製品企画、プロダクトや建築・空間などのカラーデザイン、R&D・研究開発などのエビデンスとしてご活用いただけます。

  • DCAM展開例
  • 色域調査用カラーパレット

    色域調査用カラーパレット

  • DCAMは、DICが開発した「色域選択法(GG法:Gamut Grouping Method)」を用い、色のイメージを色の領域(色域)として選択する、他にはないオリジナリティをもつ色彩調査手法です。例えば、「あなたにとって辛い味の色はどのような色ですか?」という問いに対し、「赤」や「オレンジ」という回答でなく、「鮮やかな赤~オレンジ」のような色の範囲を選択することが可能です。色域選択法は一般的な色彩調査とは異なり、色を範囲として回答できるため、1色では表現できない複合的なカラーイメージを把握できることが特徴です。色が表す心理イメージの共通性や相違性を結果として導きます。

◆色域選択法による調査結果のアウトプット

色域選択法による調査データは下記の様々なグラフで示すことで、選択色の結果や、カラーイメージの集中・分散、色相・トーンの依存度など、全体傾向を定量的に捉えることができます。

頻度カラーマップ カラーチャート上に上位の選択色のみ実際の色を表示したマップ
頻度マップ カラーチャート上に選択率の高低差を表示したマップ
イメージチャート 上位の選択色を抽出し、左から選択率の高い順に表示したチャート
色相グラフ 選択色を色相別に集計した円グラフ
トーングラフ 選択色をトーン(色調)別に集計した円グラフ
色域選択法による調査データ

※DICカラーデザイン(株)・楽天インサイト(株)共同自主調査2019より

DCAMの活用事例

DCAMは、様々な分野の調査対象に対して、目的に合わせた切り口で分析が可能です。
活用方法の一例を、実際の調査事例を基にご紹介します。

活用事例1 商品の訴求フレーズに関する世代ニーズ調査
活用事例2 味覚に関するカラーイメージ調査
活用事例3 日本・中国・タイにおけるカラーイメージ調査
活用事例4 街の印象調査

活用事例1
商品の訴求フレーズに関する世代ニーズ調査
-化粧品/商品企画・パッケージデザイン-

  • 下記は、機能性食品・飲料や化粧品などで用いられることの多い、「肌の潤いを守る」という訴求フレーズに対する調査結果の一例です。カラーイメージや言語イメージの調査結果には世代差がみられ、同じフレーズを提示しても、喚起されるニーズは世代ごとに異なることが示唆されました。

  • カラーイメージ調査
    選択率が高い色の領域は、主に肌の色を想起させる暖色系・高明度と、水を想起させる青緑~青系を中心とした2つの領域に集中し、全体的に明るいトーンのやさしく柔らかな色が多く選択された点が特徴的でした。世代属性別に集計して比較すると、10~20代では青緑~青系が上位を占め、50~60代では暖色系や明るい色が上位を占めており、年代によって上位の構成色に大きな違いが見られました。

  • 言語イメージ調査
    訴求フレーズから想起する言語イメージに着目すると、10~20代では「化粧水」など水分補給を想起させるワード、50~60代では「コラーゲン」「ヒアルロン酸」など肌質を高める成分を想起させるワードが多くみられました。

  • 商品企画やパッケージデザインの際には、こうした調査結果に基づき、世代ニーズに適した機能性を与えるとともに、イメージを想起しやすいカラーリングを施すことで、ターゲットに対する商品の訴求力を高めることができます。

  • 肌の潤いを守る

    ※DICカラーデザイン(株)・楽天インサイト(株)共同自主調査2019より

活用事例2
味覚に関するカラーイメージ調査
-食品/五感と色の関係性把握-

  • 下記は、味覚に関する言語刺激を調査対象として色域選択法を行った調査結果の一例です。「辛味」のイメージチャートを見ると、赤系~橙系の主に鮮やかな色に選択が集中していることが分かります。一方、「苦味」は様々な色相が選択されていますが、全体的に暗い色が中心に選ばれていることが分かります。また、イメージチャートの上位50%の選択色を比較すると、「辛味」は色数が少なく特定の領域にイメージが集中していますが、「苦味」は色数が多く選択領域が広いことから、人によって捉え方が異なりイメージが分散している傾向がみられました。

  • これらの結果を性別・年代・居住地域などの属性別に集計を行うことで、イメージの捉え方の特徴を把握し、ターゲット属性に合わせた提案に繋げることができます。

  • 肌の潤いを守る

    ※DICカラーデザイン(株)・楽天インサイト(株)共同自主調査2019より

活用事例3
日本・中国・タイにおけるカラーイメージ調査
-グローバル展開/文化的背景の影響把握-

  • 下記は、DICが提供しているWebマーケティングツール「DIC Asia Lifestyle Viewer(現在は終了)」より抜粋した、日本人・中国人・タイ人を対象としたカラーイメージ調査結果の一例です。「女性的」という言葉はどの国も比較的近似したカラーイメージで捉えられているのに対し、「カジュアル」は国によって大きくカラーイメージが異なることが分かります。

  • これらの結果を、各国ごとの文化的背景と併せて分析することで、その国の特性に合わせた訴求力の高い企画やデザインの検討に役立ちます。

  • 日本人・中国人・タイ人を対象としたカラーイメージ調査結果

活用事例4
街の印象調査
-空間設計/地域特性把握-

  • 下記は、「新宿」「渋谷」「秋葉原」「六本木」「浅草」「横浜」各街の印象調査結果の一例です。誰もが漠然と感じている街のイメージを色域と言語で評価し、特徴を把握しました。地域特性に合わせた空間設計や、地域創生・ブランド開発などにおける色彩設計の方向性を決定づける裏付けとして活用することができます。

  • 調査用カラーチャート上で選択率が高かった色のみを示した調査結果の一例を挙げると、「新宿」「渋谷」「秋葉原」「横浜」は、いずれも多色相が選択された点が共通しています。「新宿」と「渋谷」は比較的近いトーン領域ですが、「新宿」はやや暗い領域、「渋谷」はやや明るい領域に広がっており、これは新宿の「都会的な」や渋谷の「変化に富んだ」「若者的な」という言語イメージとの関連が考えられます。「六本木」は青~紫系が中心に選択されており、「個性的な」「都会的な」「近代的な」「大人的な」という他にない言語イメージと併せて個性が際立っています。一方、「浅草」は茶系など暖色系でくすんだ暗い色の選択に、「伝統的な」カラーイメージとの相関がみられます。

  • このように、カラーイメージの特徴や評価用言語との相関性から総合的に分析することで、調査対象がもつイメージの特徴や共通性・相違性を把握することができます。

  • 日本人・中国人・タイ人を対象としたカラーイメージ調査結果

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