カラーユニバーサルデザイン
カラーユニバーサルデザインとは
色の見え方には色覚による個人差があり、公共性や安全性に関わる分野を中心に、見分けやすく情報が伝わりやすい配色やデザインが求められています。このような色覚の多様性に対応したカラーデザインを「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」と呼びます。
カラーユニバーサルデザインの対象例
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パッケージデザイン
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プロダクトデザイン
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環境・空間デザイン
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カラーユニバーサルデザインの視点
- ・色覚多様性に対応した「情報伝達」を実現する配色
- ・ブランドや商品のイメージを表すカラーデザイン
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カラーユニバーサルデザイン・コンサルティング
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商品パッケージやプロダクトデザイン、それらのプロモーションに関するグラフィックデザイン、また、環境・空間デザインなどにおいて、評価・課題抽出を行い、カラーユニバーサルデザインを実現する配色提案・デザイン監修を行います。
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STEP1:評価・課題抽出
カラーユニバーサルデザインに関わる視覚的な要素を整理。色覚特性によらず「情報伝達」がなされているか、アクセシビリティやユーザビリティが確保されているか評価し、課題を抽出します。 -
STEP2:配色提案・デザイン監修
カラーユニバーサルデザインに関わる視覚的な要素を整理。色覚特性によらず「情報伝達」がなされているか、アクセシビリティやユーザビリティが確保されているか評価し、課題を抽出します。
産官学の連携によるプロジェクト事例
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カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットの研究開発
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DICグループは、2007年より東京大学 伊藤啓氏(現ケルン大学教授)監修のもと、「カラーユニバーサルデザイン推奨配色」を開発。検証と調整を重ね、塗装・印刷・画面表示で再現可能な色から、多様な色覚の人々にとって比較的見分けやすい色彩値と色の組み合わせを選定しました。使用法をまとめたガイドブックを発行し普及・啓発も行っています。
現在では、教科書や『東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン』をはじめとする自治体の発行物、『デジタルサイネージ災害コンテンツガイドライン』などに掲載され、多くの分野でご活用いただいています。[関連団体] カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット制作委員会
(東京大学・ケルン大学伊藤啓/日本塗料工業会/DICグループ/カラーユニバーサルデザイン機構/石川県工業試験場 前川満良)
http://www.cudo.jp/colorset/ -
[カラーユニバ―サルデザイン推奨配色セット ガイドブック(第2版)]
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JIS安全色(JIS Z 9103)の改正
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2018年公示の「JIS安全色(JIS Z 9103:2018)」は、ユニバーサルデザインの観点から多様な色覚の人々が識別しやすいよう色合いが改正されました。DICグループは原案作成委員会に参画し、この改正に取り組みました。その後、新JIS安全色普及委員会にて、従来は提供されていなかったRGB値やCMYK値などの推奨値の策定を行い、普及活動にも協力しています。
[関連団体] 日本規格協会/経済産業省 他
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[参考色の比較]
[関連サイト]
新JIS安全色普及委員会
カラービジネスコラム
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視認性と景観調和を両立した点字誘導ブロック「ルシダ®」の開発
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2011年より東京大学 伊藤啓氏(現ケルン大学教授)が中心となり、建築家の隈研吾氏や誘導ブロックメーカーらと「視覚障がい者用誘導ブロック」を開発しました。景観調和とロービジョンの方の視認性の両立を目指し、景観イメージに合わせて選択できるウォームイエローとクールイエローの2色を提案。タイルやコンクリートなど、屋内外で用いられる材料・製法に対応した製品が2018年に発売され、建築物や駅などで設置が進んでいます。
[関連団体・企業] 東京大学/LIXIL/日本興業/キクテック/大光ルート産業/カラーユニバーサルデザイン機構
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[関連サイト]
東京大学プレスリリース
DICニュースリリース
カラービジネスコラム
「ルシダ®」のロゴタイプは、DICカラーデザインが制作。誘導ブロックが安全な歩行経路を分かりやすく示すための記号であることや、景観に調和する色彩という「ルシダ®」のコンセプトから、「安心・調和」をテーマとしてやさしく丸みのある形に設定しました。「U」から出るラインは、誘導ブロックをイメージした「歩行のしやすさ」、また、メーカーや材質を横断して設置できる製品として、「これまでにない新しい一歩を踏み出し進んでいく」という想いを表現しています。

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